こだわり

当店のメニューはランチ・ディナーとも、食材の旬を大切にしたお料理をおつくりしています。
一見、通年変化のないように見えるランチメニューも、その時々に仕入れるお魚は新鮮だからこそ塩とレモンとオイルでシンプルに。
メインのお魚に合わせるお野菜のソースは、季節のものだからこその旨みがあります。
何度食べても飽きの来ない味、何度でも食べたい料理を目指しています。
逆に、夜のメニューはその時手に入る食材から生まれますので、毎回違うお料理が楽しめます。
食材の旬やシェフの経験がより強く感じられる内容です。

「はん いなかりょうり」と読むこの言葉には、シェフの料理に対する想いがこめられています。
シェフが幼少期を過ごしたこの土地は、かつて田園の広がる田舎町でした。
しかし、今では開発が進み、純粋な田舎という風景からは離れていきつつあります。
ひとつは、そんな意味での「半」田舎。

もうひとつは、料理のジャンルを和や洋といったくくりにとらわれたくない、自由なものでありたいという思い。
同じ気持ちの仲間と、東京では東京料理を20年つくってきたシェフが地元に戻り、自分の店を開くとき、ここでつくるものは、広島料理ではない、神辺料理でもない。
東京に比べたら、ここはありふれた半端な田舎ではあるけれど、つくる料理はただの田舎料理ではないぞ、という意味の「半」。

半分田舎のこの土地でつくるおか星の料理は、東京での経験と、興味の赴くまま得た異国の料理の知識が盛り込まれた、“岡田 順”の料理です。
創作色の強い料理ですが、そのベースには、常に和のお出汁があります。
野菜とお魚の好きなシェフが、その時の食材の味を活かし、ただ美味しく、楽しく食べていただきたい、そんな想いでつくる、身体にやさしいお料理です。